いすゞ自動車とユーグレナ社は、微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)由来の次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究契約を締結し、「デューゼル プロジェクト」をスタートさせました。

 

また、活動の第一歩として、ユーグレナ社が開発した世界初の微細藻類ユーグレナから作られたバイオディーゼル「デューゼル」を使用した、いすゞの藤沢工場シャトルバスの定期運行を7月1日から開始しました。

 

ミドリムシというと、必須アミノ酸(体内で十分な量を合成できず、栄養分として摂取しなければならないアミノ酸)9種類をバランスよくもっているとして、数年前から粉末にした栄養補助食品が販売されているので、人や動物の体に良いものだという認識はあったのですが、それがディーゼル燃料になるとは、今回のニュースを見てびっくりしました。

 

人の体内に入ってもいいものが、ディーゼル燃料になるなんて、地球に優しい感じがしますよね。ミドリムシという名称から、虫をイメージしますが、そうではなくてワカメやコンブのような海藻の親戚です。従来のバイオディーゼル燃料が、おもにパーム(ヤシ)や菜種といった植物由来であることを考えると、藻類のミドリムシが原料になることも納得できますね。

 

 

すでに、1年を掛けて微細藻類ユーグレナ原料のバイオディーゼル「デューゼル」の開発に成功しているそうです。

 

ただし、現在のものは、従来型のバイオディーゼル燃料と同様に、高濃度での利用はエンジンや車両への特別なケアが必要になるそうですが、含有率100%でも車両のエンジンに負担をかけることなく使用することができる次世代バイオディーゼル燃料の実用化を目指しています。

 

2018年までに技術を確立し、2019年のラグビーW杯日本大会、そして東京オリンピックが開催される2020年には実用化されているといいですね。