国土交通省は、パワーアシストスーツの開発動向をテーマに、ユーピーアールと三井物産から講師を招いて「第1回物流技術研究会」を行いました。

 

研究会では、物流に関する最新の技術として、手荷役を補助するパワーアシストスーツについての発表があり、注目を浴びました。

・物流現場での重労働を軽労働にする。

・従業員の定着と労働力不足を解消する。

・腰痛防止による労災対策を兼ねたものにする。

ということで、大きな期待が寄せられています。

 

重労働というと、若い男性中心になるなど、限られた人材しか活躍できないのでは?という印象がありますが、電動アシスト自転車のように、人間の動作を楽にする効果があれば、女性などのあまり力のない従業員の就業にも役立ちそうですね。

 

現在、パワーアシストスーツは月5万円の価格でレンタルされ、メーカーの製造工場の一部や船の塗装で長時間同じ位置で作業する場合などに利用されていますが、今後はさらなる改良を図り、様々な場面での活用が期待されています。

 

ユーピーアールと三井物産からは、量産化による価格の低下を進める上で、行政の応援を要請しているそうです。

いいものでも、価格が高くて利用できなかったら、意味がないですから、どんどん進めてもらいたいですね。

 

なお、この研究会は、物流に関する最新の技術動向を把握すると共に、現場への導入に当たっての課題を整理し、今後の施策に活用するため、物流審議官部門に設置されました。

物流に関する最新の技術について、研究開発に取り組んでいる大学等の研究機関や、導入を検討している企業等の研究者から行政としてヒアリングをしたり、課題の整理などを行う予定とのことです。

 

物流業界のみならず、情報と技術を発信して、介護業界や、年配の方々だけの家庭でも利用できるようになるのでは?と期待が膨らんでしまいました。