セブン&アイ・ホールディングスは、グループ主要6社のサプライチェーン(ある製品の原材料が生産されてから、最終消費者に届くまでのプロセス)全体の、温室効果ガス排出量「スコープ3」を初めて算出したと発表しました。

 

主要6社とは、セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、そごう・西武、ヨークマート、セブン&アイ・フードシステムズ、セブン銀行です。

 

全体の排出量の内、スコープ1が0.6%、スコープ2が13.4%、スコープ3が85.9%という結果でした。

スコープ3の内訳では、購入した製品・サービス(原材料の調達)が86.3%と大半を占めています。

 

ちなみに、

・スコープ1→化石燃料・天然ガス等の直接排出

・スコープ2→電力等のエネルギー起源の間接排出

・スコープ3→自社排出量以外の、原材料・商品の調達、配送、商品使用、廃棄過程から出る温室効果ガスの排出量

です。

 

今回の算定は、環境省のサプライチェーン排出量算定支援事業を活用し、それを通じた温室効果ガス排出量算定ガイドラインVer2.1に沿って行われました。

 

スコープ1とスコープ2の算出は、企業に管理が義務付けされていますが、近年、世界では、スコープ3を管理し対外的に開示する動きが強まってきているそうです。

 

今回のセブン&アイ・フードシステムズによる算定は、この支援事業において、飲食業界で初めての取り組み事例だそうですが、今後は様々な企業が取り組んでいくことが期待されますね。