東京都トラック協会は、2014年10月17日に国際連合本部(米国・ニューヨーク)で開催された「国連エコドライブカンファレンス」(主催:国連WAFUNIF)において、『グリーン・エコプロジェクト』の取り組み内容を発表しました。

『グリーン・エコプロジェクト』では「走行管理表」という1枚の紙に毎月の給油量と走行距離を手書きで記入していくことからはじまり、車両ごとのデータ(車両重量や使用燃料等)をもとに、データベース化を図り、「走行管理表」から燃費データを収集・構築しそれがCO2排出量などの基礎になります。

ドライバーは「走行管理表」への燃費を記入することで自分の燃費を把握するようになり、さらにドライバー同士のコミュニケーションツールにもなるので、社内環境の改善にもつながっているそうです

また、燃費を意識した運転がエコドライブにもつながり、事故も減っているようです。正確なデータを得ることができ、これが経営改善に向けた武器にもなっているそうです。

何でも、何となくやっているのと、きちんと目的意識をもって取り組むのでは成果は全然違いますよね。

さらに、経営者・管理者・ドライバーの従業員一人一人が環境意識の向上による社会貢献・社会責任を主軸とした“環境CSR(環境から進める経営改善)”を目指し、レベルアップセミナーを開催したり、エコドライブ活動に必要なノウハウやツール、ドライバーをやる気にさせる資料の提供や環境問題に能動的に取り組めるような支援も行われているそうです。

エコドライブ活動を行うことで、交通事故の減少やコスト削減のみならず、グリーン経営認証取得や改正省エネ法への対応へと段階的に「環境CSR」へ向けた活動が活発に行われていく予定です。

 

カンファレンスでは、このような「エコドライブ活動」についてプレゼンテーションやディスカッションなども行われ、会場にいた参加者からは質問や意見も多数あり興味をもってもらえたようです。