日本コカ・コーラが物流網を活用しアフリカに救命医療品配送プロジェクトを紹介
日本コカ・コーラは、民間企業の物流網を活用しアフリカに救命医療品の配送を行う、「ラストマイル・プロジェクト」を紹介しました。
このプロジェクトは、コカ・コーラシステムが持つサプライチェーン、流通、物流、マーケティングの知見を活用し、アフリカ各国政府がアクセス困難なへき地までの「ラストマイル」(最終地点に届くまでの最後の区間)へ必須医薬品や医療物資を供給することを支援するために、タンザニアで発足したものです。
発足から3年後の2013年には、プロジェクトのカバーする地域はガーナまで拡大しています。
「ラストマイル・プロジェクト」の共同出資者と米国国際開発庁(USAID)は、今後5年間で、モザンビークを皮切りにアフリカ8か国にまで提携範囲を拡大する意向を発表しています。この提携を通じ、「ラストマイル・プロジェクト」の共同出資者とUSAIDは、新たに2100万米ドル超を共同出資し、相当量の物的資源を提供する予定だそうです。
取り組みは、イェール大学グローバルヘルス・リーダーシップ研究所とアクセンチュア・デベロップメント・パートナーシップ部門、地球環境技術財団(GETF)の専門知識と、提携企業4社の資源を相互補完するという大きなプロジェクトですよね。
提携企業は、医薬品の需要を予測し、必須医薬品や医療物資の調達と流通を担う政府担当諸機関内により市場で入手しやすくする方法を構築したり、医薬品とワクチンを適温で保管するための冷却装置の管理ノウハウを構築するなどそれぞれのエキスパートが役割を担っていくそうです。
ところで、発端は、「世界中どこにいてもコカ・コーラのボトルを見かけることができる。それなら、救命医療品の配送にも可能性があるのではないか?」との問い掛けだったそうです。あの誰もが知っているコカ・コーラのボトルにこんなに大きなことを成し遂げる可能性を感じ、2010年に、ザ コカ・コーラ カンパニーや世界エイズ・結核・マラリア対策基金、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などの官民が連携してプロジェクトが発足したそうです。本当にすごい!の一言です。
このプロジェクトで益々たくさんの人たちが救われることを願ってやみません。