日立製作所は91日、小型・低床式無人搬送車「Racrew」を開発し新発売すると発表しました。

Racrewは、各種工場の製造・部品保管ラインや倉庫業・通信販売業の配送センターなど向けに、部品や商品が保管されている棚を、棚ごと指定位置まで自動搬送することができるそうです。

導入することで、作業者が自ら棚に取りに行く場合と比べ、作業者の生産性向上と省人化を図ることができるそうなので、工場内で働く方々の負担が大幅に減ることは容易に予測できますよね。

さらに、専用搬送機を用いて、棚から部品や商品の出し入れを全自動で行う自動倉庫システムに比べ、初期コストを約3割も抑制するができるそうです。

今後は、アジアを中心とした海外向けにも積極的に拡販する予定とのことです。

便利でもコストがかかってしまうようでは、導入しずらいですが、初期費用も抑えられるならその際のハードルも低くていいですね。

車体仕様は、外形寸法が幅900mm×長さ960mm×高さ380mmとコンパクトサイズながら、積載荷重は最大500kgもあります。走行速度は最大速度60m/分で無負荷時最大速度80m/分まで可能だそうです。電源はリチウムイオン電池で自動充電機構付です。結露が発生しない一般屋内での利用が可能です。

主な適用先は、機械器具製造ライン、部品保管ライン、医薬製造ライン、食品製造ライン、倉庫業配送センター、通販業配送センターなどですが、今後は倉庫以外の場所でも活躍しそうな気がしますね。