大日本印刷は、2014年10月に図書館向けのUHF帯ICタグ3種の本格的な販売を開始しました。さらに、自動貸出返却機やセキュリティゲートなどのUHF帯ICタグ機器4種を2015年春に発売するそうです。

 

図書館の蔵書管理システムは、バーコードに代わって、書籍を重ねた状態での一括読取や不正持ち出しの検知が可能なICタグの採用が進んでいるそうです。従来はHF帯ICタグが主流でしたが、今後は、通信距離が長く同時に多数の書籍を読取可能で作業の効率化が実現できるUHF帯ICタグの採用が増える見込みとのことです。

まだバーコードの時代なのかな?と思っていたので、すごく進んでいて驚きですね。

 

ページの間に挟み込んで貼り付ける方式で、書籍の印刷面を隠さない小さいサイズで、ICタグが貼られていることがわかりにくいため、悪意ある第三者による取り外しを防げるということで、管理がスムーズになるのはもちろんのこと、盗難防止にも役立つんですね。本当に今の時代は一つの事だけに特化しているだけでは、物足りない感じですね。

さらに技術は進み、通信電波の干渉による読取不良が起こりやすい薄手の書籍に貼り付けた場合でも、複数冊を積み重ねた状態での一括読取が可能です。そして、なんとCDやDVDに直接貼り付けることができるそうです。

棚に並んだ状態はもちろん、ダンボール箱に重ねて入っている状態でも、ハンディターミナルでの一括読取ができるそうですよ、スゴイの一言ですね。

そして、近いうちに利用者がタッチパネル操作で、貸出処理や返却処理を自分で行えるようになるそうです。最大10冊の書籍を一括で処理できて、磁気カード、ICカードなど、さまざまな利用者カードに対応するとのことです。また、内蔵するレシートプリンターにより、必要に応じて貸出・返却時にレシートの発行までできます。

 

このシステムが当たり前になってきたら、図書館で働いている方々はもちろんですが、利用者にとってもすごく便利で画期的ですね。近代化図書館というイメージです。