パナソニックは、社内ベンチャー制度で誕生した子会社、アクティブリンク株式会社が、重量物の上げ下ろし動作時の身体負担を軽減する「アシストスーツAWN-03」を9月から発売すると発表しました。

 

その仕組みは、身体に装着するロボットになっていて、体幹の動きを位置センサで検出し、動作意図に合わせて腰部のモータを回転させるようになっているとのことです。

そして、荷役作業時の腰への負担を軽減する工夫までされているそうです。

 

アクティブリンクでは、物流、ものづくり、建設・土木などの分野での利用を想定しています。この分野では、本当に需要が多そうですよね。

個人的には、介護業界でも利用価値がありそうだなと思います。

 

アシストスーツAWN-03は、辰巳商會の協力のもと開発した機能試作機、「AWN-02」をベースとしており、AWN-02を用いた実証実験を通じて得られた作業現場の知見を、反映しているとのことです。

 

AWN-02のデザインを大幅に見直して、パナソニック製小型高出力モータや、炭素繊維素材を用いた樹脂ギアを採用しています。

最長で5mm程度の長さを保ったまま射出成型することで、アルミニウムに近い強度を確保しながら、従来の金属製に比べて50%の軽量化も実現しています。

 

さらに、単純な計算や操作の組み合わせなどを明確に定義してAWN-02を改善しているので、スムーズな動作が可能になったそうです。

そして、特筆すべきは、腰部の位置センサで検出した姿勢や動きから、荷物の持ち上げを補助するモードや、上体を保持して荷物の搬送を補助するモードなど、自動で動作モードを切り替える機能もあるそうです。想像を超える進化ですね。

 

実際に発売されたら、装着している方の使い心地も聞いてみたいですね。