株式会社サトーと、物流シミュレーションソフトで国内販売トップシェアを誇る、株式会社シーイーシーは、物流業界で初めてとなる、仮想3Dマップ屋内位置測位システムと、バーコード技術を組み合わせた、ウェアラブル型の倉庫内物流ナビソリューション「Visual Warehouse(ヴィジュアル ウェアハウス)」を共同開発したと発表しました。

 

「Visual Warehouse」は、従来の位置情報システムに比べて誤差30cm以内の高精度な位置を把握することができるという優れものです。

さらに、ウェアラブル端末で、作業員を商品の場所まで3Dマップや音声指示を使って、より詳細にナビゲーションすることも可能になっています。

 

倉庫内の入庫・検品・出庫業務や工場での在庫管理業務などで、ウェアラブル端末のディスプレイを通して、3D画像や動画・音声によって現場作業をハンズフリー化することにも成功しています。

そのため、音声案内や最短経路へのナビゲーションにより、

「目的の商品エリアまであと2メートル」

「次の通路を右に曲がります」

「出荷商品の品目や数量変更がありました」

など分かりやすく案内されます。

出庫作業の省人化や経験に依存しない作業品質の向上につながると期待されています。

 

倉庫の空いている場所に保管をしていく、フリーロケーションは、場所を有効に使える反面、同じアイテムが、さまざまな場所に保管しているために、出庫の際に手間が掛かっていました。

しかし、この「Visual Warehouse」を導入すれば、入荷した商品の保管位置情報と連携し、指示された商品の場所まで簡単に誘導することが可能になります。

まるで夢のようなシステムですね。

 

サトーが総販売代理店となり、シーイーシーは3Dマップソフトウェアや屋内位置測位システムを提供し、物流現場向けのソリューション製品として今秋から販売開始予定です。