東京流通センター(TRC)と大林組は、建替えが決まっている物流ビルB棟を使って、大森消防署が8月3、4、5日の3日間、消防訓練を行ったと発表しました。

 

各日8時30分から16時30分まで行われ、B棟の1階、4階、5階を利用しました。

参加人数は3日間で消防隊員延べ約80人という大規模な訓練となりました。

最終日の5日には、防火扉、防火窓、内装材の破壊訓練も行われました。

さらに、建築物の構造体である、躯体の破壊訓練もあり、その際には重機2台が使用されたそうです。

 

これほどまでに、ビルの大掛かりな消防訓練ができるのは、建替えが決まっている建物ならではのことですよね。

このB棟は建替えのためにただ壊すだけではなく、最後まで有効活用ができたのではないかと思います。

大森消防署にとっても、躯体の破壊までする消防訓練をする機会はないと思いますので、今後の為にもたくさんの情報や収穫をつかむ機会になったのではないかなと思います。

 

なお、防災訓練によって、破壊された物流ビルB棟の本格的な解体作業は9月から始まるそうです。

そして、新物流施設の工事が完了するのは2017年夏頃の予定です。

東京流通センターの物流ビルの中でも、A棟と並んでシンボル的な役割を果たし、今回の大掛かりな消防訓練でも一躍注目を浴びたB棟は、次はどのように物流ビルに生まれ変わるのでしょうか。