2014年12月18日

ボーイングが、「グリーン・ディーゼル」を航空燃料として使用した世界初のフライトテストを実施したそうです。

 

「グリーン・ディーゼル」とは、供給が幅広く可能なバイオ燃料（生物体の持つエネルギーを利用したアルコール燃料）のことで、今回のフライトテストは、787型エコデモンストレーターを使用して実施され、左エンジンにグリーン・ディーゼルを15％、 既存のジェット燃料を85％という混合燃料を搭載して行われました。

 

持続可能なグリーン・ディーゼルは、植物油や使用済み食用油、廃棄用動物性油脂から製造されるもので、ボーイングではこれまでに、このグリーン・ディーゼルと、2011年に承認された HEFA （バイオ合成パラフィンケロシン）航空バイオ燃料とが化学的に類似していることを確認していました。

 

787型エコデモンストレーターでは、25種以上の新たなテクノロジーをテストしているそうで、グリーン・ディーゼルはその1つとのことです。ボーイングのエコデモンストレータープログラムでは、運航効率性の向上や騒音の軽減など、環境性能を向上させる新テクノロジーの採用や手法、テストなどを促進しています。

 

今回の「グリーン・ディーゼル」のフライトテストだけでも、画期的だなと思ったのですが、まだ他にも24項目も様々なテストが行われているんですね。すべてがうまくいったら、どれだけ進化するんでしょうか？可能性は無限な感じがしますね。

 

この持続的に製造が可能なグリーン・ディーゼルは、製造から燃焼までに排出される二酸化炭素量を化学燃料と比較すると50～90％も削減が可能と試算されています。これからの時代はCO2の削減なくして進歩はありえませんね。