ユニークなCMでおなじみの大和ハウス工業とフジタ、そしてフレームワークスの3社は9月2日、配送時間から到達エリアを算出し、物流拠点建設に最適な立地を提案するシミュレーションソフト「DFⅡ-glas」を共同開発したと発表しました。

 

主な表示方法は、拠点から30km圏・60分到達のエリア表示、内側が30km圏のエリアで外側が60分到達県のエリアなどの表示方法や、拠点から目的地までのルート表示は黄色いポイントが拠点で青井ポイントが目的地など色分けもされていて、わかりやすいように工夫されています。

 

「DFⅡ-glas」は、土地や施設の物件情報を入力することで、パソコンやタブレット端末上の地図に、その情報を示し、そこから指定した時間内に到達できるエリアを示すことができるようになっています。

ナビタイムジャパンの経路検索エンジンを利用した過去3か月の自動車運航実績データに基づいた「ルート検索」により、実走に近い到達エリアを表記することができるようになったそうです。これにより、土地情報だけに頼らず、客観的なデータに基づいた提案ができ、顧客の物流戦略を効果的なものとすることが可能になりました。

一般的なルート検索だと、土地情報だけで利用者の実態に伴っていないものも多く、利用してみてあれ?ということも少なからずあったと思います。しかし客観的なデータに基づいているので、それぞれの利用者に最適なルートを提案できるのが大きな強みですね。

 

今後も、大和ハウスグループで保有する土地情報や、顧客の納品先・仕入先情報、希望のエリアなどの物件情報を登録し蓄積していくことができるため、物流拠点としてのニーズが高く、好条件な立地を分析することができるとのことです。そのため、提案用地の取得にも活用できるなどニーズの広がりがまだまだありそうです。

9月中に試験運用し、10月から本格使用できる体制に持っていく予定です。

 

当面は、大和ハウス工業とフジタの営業部隊がソフトをインストールしたタブレット端末を持ち、営業ツールとして利用し、将来的には、物流施設開発会社以外の別業種での活用も視野に入っているそうです。