国土交通省が、2014年度のグリーン物流パートナーシップ会議優良事業表彰の受賞者を決定しました。

国土交通大臣表彰の受賞者は、「佐川急便」「東武鉄」「東武タワースカイツリー」「東武タウンソラマチ」の4企業です。

受賞理由は、東京スカイツリータウンで、人・物・車の情報を一元管理することで、施設内の物流を効率化するとともに、外部に配送拠点を設けることで他施設へも応用可能な大規模な共同配送を実現したことが認められたそうです。確かに話題のスポットですから、人の移動、物の運搬どちらも効率よく行いたいですよね。1社では出来なくても、それぞれの企業の特性を活かせば、実現可能なことはたくさんありそうですね。さらに、納品車両の予測は850台だったそうですが、実績は380台、そしてCO2排出量が22.6%削減したということですから、環境にも優しいなんて素晴らしいですね。

物流審議官表彰は、「神戸モーダルシフト推進協議」「王子運送」「全国通運」「日本貨物鉄道」「ネスレ日本」が受賞しました。

受賞理由は、全国3か所にあるネスレ日本の工場から顧客への納品について従来のトラックだけではなく、地球にやさしい、鉄道・内航船舶へとモーダルシフトを実施し、工場から着荷主への製品を直送することで、配送車両の削減も出来、CO2排出量を86.5%も削減したことだそうです。CO2排出量をこんなに大幅に減らせるなんてすごいですね。今後も、鉄道や船舶を利用したモーダルシフトはどんどん増えそうですね。

そして、特別賞は2組で、1組目は、東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復興で、工場内のレイアウト変更と、JR貨物石巻駅の整備を行ったことにより、東京周辺から石巻工場へ輸送する古紙のモーダルシフトを実現したことが評価された、「古紙輸送モーダルシフト推進協議会」「南光運輸」「日本貨物鉄道」「日本製紙」が選ばれました。このモーダルシフトにより、CO2排出量は56.1%削減できたそうです。

2組目の特別賞の受賞者は、「北海道ジェイアール物流」「北海道熱供給公社」「日本貨物鉄道」。受賞理由は、函館のセメント会社へ鉄道輸送している焼却灰の返送の空コンテナを活用し、CO2の排出を抑制しながら、100㎞以上の中長距離からも、木質バイオマス燃料を調達できる輸送システムを実現したことで、これにより、CO2排出量はなんと97.5%も削減したそうです。

CO2を削減しながら、物流を効率化していくこの流れは、これから益々発展していきそうですね。